4.退職金をもらったらする事(申告・手続き)
退職金をもらったならば、税金について考えなければいけません。会社に退職所得の申告をしていない場合は、確定申告をしないと20%の源泉徴収がされることになります。税金は住民税と所得税がかかることになるので、節税という点からも手続きをしておかないと損をしてしまうというケースもあるのです。また、退職金所得控除と分離課税という優遇措置もあるので、先にシミュレーションをしておくのがいいでしょう。
そして、同じ年に2ヶ所以上の会社から退職金が支払われるというケースもあります。その場合に退職所得の受給に関する申告書を作るときには、先に支払われているほうの退職所得の源泉徴収票も一緒に提出することになります。それぞれの勤続年数のうちで最も長い期間によって税額が求められることになっているからです。退職したことによって支払われることになった一時給与を退職所得としますが、なかには給与所得とみなされる性質のものもあるので注意しましょう。
前出のように退職所得の受給に関する申告書の提出をしていないと、20%の源泉徴収が行われることになるので、確定申告によって多く納税したぶんを取り戻す必要があります。そのほかにも、退職金をもらったならば貯蓄にまわすか、投資にまわすかの選択に悩む人もいるかもしれません。老後の生活資金として考えている人ならば、資産運用をしてゆとりができればと考えるケースもあるでしょう。受け取り方も含めて、損をしない方法を選ぶことが大切です。